任意売却に比べ返済額が多い
任意売却時と比べ、売却価格が20% ~ 40%低くなってしまうケースが多く、その分返済し切れないローンの債務が残ってしまいます。 また、任意売却に比べるとはるかに長い期間、競売物件に済み続けているので莫大な額の遅延損害金が加算されます。
近所には確実にバレると思います
競売開始決定後にはその情報が公開されます。 情報は裁判所で閲覧することが可能となり、インターネットなどにも掲載されるため、近隣に知られる恐れがあります。 また、入札予定者が聞き込みを行う目的で、近隣を訪問することがあります。 また、見るからに品の無い業界人丸出しの連中がピ~ンポ~ンをやります。
総ての交渉は自分で
落札され新たな所有者が現れた際には、速やかに物件を明け渡さなくてはなりません。 また、転居先が見つかっていない場合でも、強制的に執行となります。 尚、引越し費用等は基本的に全て本人負担となります。 立ち退き費用の交渉もご自分で行わないといけません。
お子様に精神的被害が
競売にかかってしまわれた方々の中には、一番辛かったのが子供が近所でイジメに遭った、学校でイジメに遭ったと言われております。 競売はご自分だけの問題ではなく家族全員に関わる大問題です。
その他の不安要素も多い
裁判所からの執行官が来て室内の写真を撮られたり、誰が落札するのか、いつ退去すればいいのかわからなかったりといった、様々な不安要素があります。
競売を甘く考え過ぎ
競売開始決定通知が届いてしまっているのに!『今から、滞納している4か月分の住宅ローン支払えば競売取り下げてもらえますかね。』なって暢気な問い合わせがかなりの数有ります。
競売にかけた金融機関は何度も何度も、このままでは競売にせざる得ないので滞納しているローンを至急にお支払いくださいっていう通知を出しています。
その支払い督促・通知を無視していたから競売という最終兵器を使用して来たのですよ。
で、競売にかけられた通知を受け取って、慌てて滞納しているローンを返済しようとしても、もう~手遅れです。
この時点で、どうしてもマイホームを残したいというのであれば、お金を持った親・子供または友人知人に助けてもらい任意売却をするっかないですよ。
競売の開札日前日に
『明日開札日なのですが、競売止めることできませんか?』って間の抜けた問い合わせも非常に多いです。理論的には可能ですが、実際のところ無理です。 債権者が応じません。 債権者、そこまで貴方のことを考えてはおりません。
競売はかけられた側からはストップできません
やはり競売を甘く考えている方々に多い誤解です。競売はかけられてしまった側から進行をストップさせることは出来ないのです。 競売を止めてもらうには、かけて来た側、例えば銀行さんに競売を止めてもらうためには何をどうすれば良いのか指示を仰ぐことです。
そこで、『もう駄目です。 競売以外道はありません』って言うかもしれません。 『滞納分を含め残っているローン全額を返済してくれるのなら競売は取り下げましょう』と言うかもしれません。
競売を止める止めないの主導権を握っているのは申立人さんです。
申し立てられた人は、まな板の上の鯉です!
競売終了後の住宅ローン
競売が終わって家を取られた後も、落札価格で返済しきれなかったローンの残額の支払いが有ります。 結構な額の返済を引き続き求められます。 最悪は、自己破産でその債務から逃れなければならなくなる方々はたくさんおります。競売後自己破産
金融機関によっては、競売後に自己破産を勧めてくることが有ります。理由は、月々小額をチマチマ支払われると何時までも未処理の案件として残り、事務処理に負担がかかるので、自己破産を希望することが有ります。
住宅金融支援機構では、競売でも任意売却でも自己破産をした場合に限り、引越し代を認めてくれます。
自己破産、ご自分のココロの中で折り合いが付くのなら、決して悪いことではないと考えます。 多くの任意売却業者さん、競売業者さん、ファイナンシャルプランナーさんたちは自己破産には非常に否定的なご意見をお持ちのようですが、自己破産でキッパリ過去との決別をしてしまうのも良いのではないでしょうか!